４月の上旬、治療院の後片付けをしている最中に１本の電話が入りました。声からして１０代の若者でした。
自分の辛い症状を必死に訴えています。しばらく私は聞き役に徹し、それ程、悩み苦しんでいるなら明日でも訪ねておいでと言って受話器を置きました。
翌日母親を伴ってやってきたので、詳しく話しを聞いてみたところ、４年ほど前から今の症状が出始め、それ以来様々なクリニック・大学病院、しまいには東京の有名病院まで行ったそうです。各医療機関で異なる診断名を付けられて治療を行いましたが、満足する結果ではなかったようです。
母親はなんとか、こちらで治療していただきたいと切実に訴えています。
話はこうです。自分の体の一部から、嫌なにおいが出てしまうのでバスや電車には乗りたくない、しかし専門学校に通学しなければならない為、どうしても公共機関を利用しなければならず、いつも気持ちを奮い立たせて乗車しているそうです。
座席に座っても体の一部から、においが放散されてしまうので毎日が嫌になり、自分はこれからどうなってしまうのだろうと唇を噛み悲しげな表情を浮かべています。
今まで医療機関でいろんな検査を行い、的確な原因も判明せず「気のせいだから大丈夫」と言われる始末で、日常生活が困難になっており医療現場に不信感を募らせているようです。
当院での独自の診断法と脈診・腹診・火穴診等を行った結果、私は
【身体表現性障害】と診断しました。
【身体表現性障害】とは、
身体的には特に異常がないのに、精神的な原因によって身体症状が出現する状態をいいます。
また、腰痛・腹痛・関節痛等の痛みの他、めまい・しびれ・吐き気・疲労感など不定愁訴のような症状がいくつも現れて長引く疾患です。
後にわかったことなのですが、彼の口から幼少期から少年期にかけて複雑な家庭環境の中で、相当な精神不安やストレスを感じていた事を私に話してくれました。
私はこの若者を何とかしてあげたいとの思いで、週３日の鍼灸治療をスタートさせました。頻脈や呼吸がしずらい、首肩のこり、腹部の血流障害等の随伴症状がみられたので、それらの症状を取り除きながら合わせて自律神経調整やホルモン調整の治療を行った結果、
７回目（７診）の治療を終えた翌日、親御さんや本人から体から発する嫌なにおいが出なくなりました。と電話で大変うれしそうに報告してきましたが、このままもう少し治療を続けましょうと言って、親御さんの了解を頂き合計
１２回（１２診）の治療ですべての症状を消失させ、
健康な身体に改善させたので治療を終了しました。
「
新鍼法黎明流」
黎明総合院の
身体表現性障害の
鍼灸治療は、長年の研究と数多くの臨床経験で構築された画期的効果が期待できる治療法です。独自の診断法を用いて様々な病状の原因を見出し、ひとり一人にあった鍼灸処置法を行います。
【身体表現性障害】の他、
うつ病、自律神経失調症、精神不安、ストレス等も当院で
改善させることが可能です。これらの疾患で悩み苦しんでいる方は、お電話でご予約の上、ご来院ください。驚くほどの回復を望めます。
東洋医学の黎明流鍼灸治療は効果絶大です。
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黎明(ﾚｲﾒｲ)総合院（鍼灸・接骨・整骨）
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