以前、来院歴がある大学職員のM（６５才）さんは１週間前に久しぶりに当院のドアを開けると同時に、辛そうな顔で話しかけてきました。「先生なんとかしてください」と
話はこうです。前日に出張を終えて旭川から札幌に帰る為、夕方、急行電車に乗ったそうです。座席で外の景色を眺めているうちに、何やら眠くなってしまい、右腕の肘と手首を曲げた状態(
肘枕)で 寝てしまいました。１時間後に起きた時には「誰の手」と言うような感覚で自分の意思では、全く動かなくなっていたそうです。
痺れているだけだから、時間が過ぎればそのうち治るだろうと軽く考えていたのですが、次の日も治らない為、その日の午前中に病院で診てもらうと「橈骨神経麻痺」と診断されたそうです。ビタミン剤を処方してもらい、安静にするように指示されたそうです。また診察室を出る際には、一過性のものだからそのうち治りますよ、と言われて帰宅しましたが、時間が経過すればするほど手が上がらない、物を持てないなどで不安が募り、本当に治るのかと心配になって、夕方に当院に来られたという訳です。
橈骨神経麻痺は
手首が垂れ下がる（下垂手）、指が伸ばせない、感覚がない、親指と人差し指や、その間の水かき部分の痺れ等の症状が見受けられます。
原因としては、骨折等の外傷による神経損傷は別として、大概は肘枕・腕枕をしながら寝てしまったり、酔っ払って手を下敷きにしたまま、寝た事により圧迫によって一時的に神経が麻痺を起こしている状態です。しかし、その麻痺を出来るだけ早く修復するようにしなければなりません。
人によって、麻痺や痺れなどは異なりますが、手で物を掴むこともままならない、持ち上げられないなど日常生活に大変な支障を来たしてしまいます。
また、症状が重い場合は半年以上も不自由な生活を余儀なくされてしまう事もあるので、
治療は１日でも早く始める事が重要だと思います。
ほっておくと、症状が進行して筋力低下や関節拘縮が酷くなり、生涯、手が下に垂れたままになってしまう事もあるのです。
病院や整形外科では、この橈骨神経麻痺の治療には薬物療法や装具療法（下垂手や下垂指）による関節拘縮を予防する為に、時には手関節背屈装具を用います。さらには、リハビリによって筋肉強化訓練を行いますが、治癒には長期間に渡って時間を要します。
当院の鍼治療は、全体的に経絡（ツボ）治療で生体反応（生命エネルギー・免疫力）を利用したり、また脊椎直側鍼（脊椎の中心から抹消にかけて効果がある）が当院の治療における根幹ですが、橈骨神経麻痺や尺骨神経麻痺の治療には、
特別な
当院独自の
鍼灸処置法を用いて、患者さんに対応しております。
１～２回の治療で下垂手も下垂指も動かす事が可能になります。概ね１週間～２週間筋力トレーニングを併用しながらの治療で、元の身体に戻る事が出来ます。
最初にお話ししたMさんも１週間(本日で治療終了）で完治しております。
簡単に
尺骨神経麻痺の説明も致します。尺骨神経麻痺は、肘の内側を通る尺骨神経が何らかの強い衝撃を受けたり、加齢を伴う肘の変形や、神経を固定している靭帯や、ガングリオン（腫瘤による圧迫）等で麻痺を起こす疾患で、
肘部管症候群とも呼ばれています。
手指の第４・５指の知覚障害と、手指を閉じたり開いたりする運動障害がみられます。ここでは手術を要しない、尺骨神経麻痺が鍼灸治療の対象となります。
初期症状には薬指と小指の痺れがあり、麻痺が進行すると筋肉が痩せてきたり、小指と薬指の変形が起きます。ちなみにガングリオンとは関節を動かしやすくする為の滑液が、何らかの原因で漏れて溜まってしまったもので、できる場所によって神経を圧迫してしまう事があります。
麻痺が治るまで長い期間がかかりますが、その間、精神的に追いやられ、どうしたら良いのかと悩まれている方も少なくありません。
【
新鍼法黎明流】
黎明総合院の
橈骨神経麻痺・尺骨神経麻痺の鍼灸治療は、長年の研究と数多くの臨床経験で構築された画期的効果をもたらす治療法です。
どんな治療法よりも
効果が
絶大です。（鍼治療が初めての方も大勢来院されています）
この疾患で悩み苦しんでおられる方は、１日でも早く治療を開始することが重要です。お電話でご予約の上、ご来院ください。
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黎明(ﾚｲﾒｲ)総合院（鍼灸・接骨・整骨）
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